大きい!重い!自分で運べない婚礼家具を処分するには
大きくて重い婚礼家具の処分方法とは
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かつては嫁入り道具のひとつとして、結婚時に買いそろえるのが当たり前だった婚礼家具。重厚な洋服箪笥、衣装(和)箪笥、整理箪笥がなどがセットになったもので、派手な結婚式で有名な名古屋では婚礼家具も豪華なものをそろえるため、「娘が3人いたら家が傾く」と言われていたのだとか。
ところが時代の移り変わりとともに、派手な結婚式よりも比較的地味なものを好む人が増えたと同時に、婚礼家具を購入する人も減ったのだそう。
ここでは、そんな婚礼家具の需要が減った理由や処分方法を掘り下げていきます。
生活様式や住宅事情の変化で需要が減った婚礼家具
住まいを選ぶ際の必須条件として挙げられることの多い『収納の多さ』は、できるだけ部屋を広く使いたい人にとっては、ゆずれない条件と言えます。そんな希望を持つ人が増えたせいか、ウォークインクローゼットなど、大容量の収納スペースを備えた住宅やマンションも珍しくなくなりました。
また、海外発のおしゃれな組み立て家具や、サイズを自由に選べる収納アイテムなど、安価でデザイン性にすぐれたインテリアや家具が多く出回るようになったことで、人々は色や好みで家具を選び、部屋づくりを楽しむように。
反して昔ながらの婚礼家具は、サイズが大きいためクローゼットの中にしまうこともできず、部屋作りを楽しむどころか、部屋の雰囲気は婚礼家具一色に染まってしまいます。その上、大きさの割に使い勝手や収納力はイマイチという声も。すでに婚礼家具を持っている人でさえも、引越しや新居購入を機に処分したいと考える人も珍しくありません。
重厚な婚礼家具をずっと使い続けるよりも、間取りや部屋の大きさ、好みなどに合わせて手軽に購入できるインテリアや家具が指示されるのはこうした理由からです。
婚礼家具の処分にかかる手間と費用は反比例する
ほとんどの婚礼家具は大きくてしっかりとしたつくりなので、処分するとなると大変な労力を要します。近隣に大型のゴミ処理施設があっても、普通乗用車には乗せられないため、トラックなどをレンタルする必要があります。
また、自治体の回収サービスを利用するとしても、回収場所までは自分で運ぶ必要があり、その大きさゆえ、回収場所までの短い距離でさえも複数人で運ぶことになります。
そしてフリマアプリやオークションアプリなどで販売しても、送料が高くなってしまうことと、大きさやデザインが今の時代に合っておらず、なかなか買い手がつかないということも珍しくありません。
重厚な婚礼家具の処分は、廃棄したり他の人に譲ったりなどして費用を抑えたければ大変な手間と労力を要するのです。
逆に、手間と労力をかけたくない場合や手伝ってくれる人がいない場合、引越しなどで処分を急ぐ場合は、不用品回収業者に依頼すればあっという間に引き取ってもらえます。その代わり費用はかかりますが、手間はまったくかかりません。
手間と労力をかけるか、業者に依頼して費用を支払うか、婚礼家具の処分方法はこのどちらかに絞られるでしょう。
まとめ
かつては新婦側が嫁入り道具として買いそろえるのが当たり前だった婚礼家具ですが、大容量の収納スペースなどが備えられた住宅が増え、その人気もすっかり影をひそめてしまいました。人々はインテリアや家具を一生使い続けることよりも、部屋作りを楽しむことを重視するようになったことが、婚礼家具人気が衰退する一因となったのです。
婚礼家具を処分するには、フリマアプリなどでの購入者も探しにくいため、費用を抑えたい場合は、トラックなどで処理施設へ運ぶか、自治体の回収サービスを利用すると良いでしょう。ただし一人で運ぶのは困難なため、手伝ってくれる人がいる場合に限ります。
そうした人がいない場合や手間をかけたくない場合は、不用品回収業者などに料金を支払って引き取ってもらうのが最良の方法と言えます。
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